電脳戦機バーチャロンをWindows11で遊ぶ(その1) セットアップ編
WindowsパソコンでWindows95版の電脳戦機バーチャロンを遊ぶ方法です。
最初の記事はセットアップ編です。
Windows 11 24H2でバーチャロンを遊べます。
目次
- Steam版『龍が如く 極2』の中で遊ぶ方法もある
- バーチャロンのWindows95版
- ゲームの終了方法を覚えておく
- セットアップ1:ゲームファイルのセットアップ
- セットアップ2:CDチェックがあるのでCDはそのままにする
- セットアップ3:Direct Playのインストール
- セットアップ4:DXWndのセットアップ
- セットアップ5:DXWndの設定
- セットアップ6:CD音源を再生できるようにする
- セットアップ7:CDの仮想化
- バーチャロンが遊べる状態になったら
- ゲームの60fps化
- ゲームコントローラやツインスティック風で遊びたいとき
Steam版『龍が如く 極2』の中で遊ぶ方法もある
Windows95版じゃなくパソコンで遊びたい人向けですが、Steamで売っている『龍が如く 極2』はゲームの中のゲームセンターにアーケード版のバーチャロンとバーチャファイター2が入っていて遊べます。
手元にバーチャロンが無い人はこれで遊ぶのが手軽だと思います。ただ、すぐバーチャロンが遊べるか分からないです。
ストレージ必要容量が42GBで大きい。Windows95版バーチャロンは100MBも無いのに。
ゲーム機ならPS4・PS5の『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001』で初代を遊んだり、Switch2やXbox series X|Sの『龍が如く 極2』の中でも遊べるみたいです。
バーチャロンのWindows95版
良い所
- Windows95/98/Me向けゲームだけどWindows11で遊べる
- スクリーンLargeモードがあって、アーケード画面より上下左右広く遊べる(解像度が640x480まで広がる)
- 60fpsで遊べる
- ストレージ必要容量が100MB(メガバイト)で済む
- リアル操作タイプならコントローラ用意でツインスティック操作と同等の操作感で遊べる
- 1つの画面の中で2人プレイが可能。アーケードで2人遊ぶのと同じように2画面同時表示される
- 2台のPCで遊ぶローカル通信対戦も可能
今回のパッケージ
今回はセガ開発・発売、メディアカイト販売のULTRA2000シリーズ(廉価版)として登場した『電脳戦機バーチャロン』(NKW-123)で遊ぶ方法です。
ULTRA2000シリーズ 電脳戦機バーチャロン (Windows95/98/Me版)
Windows版は「M.S.B.S.Ver.3.3w」と呼ばれるようです。
Windows95向けの電脳戦機バーチャロンはパソコンバンドル版、PowerVR版、MMX版など複数あります。
ゲームの終了方法を覚えておく
Windows95版バーチャロンはESCキーでタイトル画面に戻れたり終了できません。終了方法を覚えておきましょう。
- Altキー+F4キーで終了
- Altキーをクリックすると上部にメニューが出るので「Game」メニューの「Exit Game」で終了
- SEGAロゴ出ているときはAltキーやメニュー操作できない
- うまく終了できないときはタスクマネージャーを起動して「V_ON.exe」を右クリックして終了操作する
Altキーをクリックしてメニュー出てこないときはキーボードの上や下キー押すと出てきます。その後、上下左右キーとエンターキーで移動・操作できます。
セットアップ1:ゲームファイルのセットアップ
CDのインストーラを使う方法、ファイルをそのままコピーする方法2通りあります。
CDに入っているインストーラを使う方法
CDに入っているインストーラ(SETUP.exe)はWindows 11でも動作します。
1. ゲームディスク(CD)をパソコンにセットする
2. 「このディスクに対して行う操作を選んでください」のポップアップが出たらクリックし、「フォルダーを開いてファイルを表示」をクリック
3. ファイルが見れるのでその中の「SETUP」をダブルクリック
4. "この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?"が出たら「はい」をクリック
5. セットアップ画面が出るので「Install」をクリック
6. セットアップ内容の選択が出ます。インストール先はそのままでOK、「Full」をクリック
7. 「ディレクトリが存在していません。作成しますか?」は「OK」をクリック
8. セットアップがされる中で、「DirectX Install」の選択は「Do Not Install」をクリック
9. ゲームの設定選択が出るので「グラフィック」をクリック
10.セットアップ完了画面が出るので「Exit」をクリック
インストール先を標準のままにした場合、ゲームは C:\SEGA\VON にセットアップされています。
CDに入っているファイルをコピーする方法
CDに入っているファイルをコピーする方法でも問題ないです。
1. ゲームディスク(CD)をパソコンにセットする
2. 「このディスクに対して行う操作を選んでください」のポップアップが出たらクリックし、「フォルダーを開いてファイルを表示」をクリック
3. ファイルが見れるので「V_ON」フォルダをCドライブの直下に「SEGA」といったフォルダを作ってその中にコピー
これでゲームファイルのセットアップ完了です。
セットアップ2:CDチェックがあるのでCDはそのままにする
Windows 95版のバーチャロンはドライブにCDがあるか毎回チェックするので入れたままにします。CDの取り出しやドライブの取り外しはしないで進めます。
セットアップ3:Direct Playのインストール
1. パソコンの中のバーチャロンフォルダにある「V_ON.exe」をダブルクリック
2. 「お使いのPCにあるVIRTUAL-ONにはWindowsの次の機能が必要です:Direct Play」と出たら、「この機能をインストール」をクリック
3. インストールがされて「次の機能のインストールに成功しました:Direct Play」が出たら完了
この後、ゲームが起動しようとしますが下のようなエラーが出て終了します。
「Error! Can not set display mode both of 640x480x16 320x240x16. Exit game.」
セットアップ4:DXWndのセットアップ
Windows11でバーチャロンを遊べるようにするため、DXWndを導入します。同様のソフトではdgVoodoo2などもあり、そちらでも遊べるようにできます。
DXWndをダウンロードしてパソコンにセットアップ
1. DXWndページの「Download」をクリックしてダウンロードします。
2. vX_XX_XX_build.rarファイルをCドライブの適当なフォルダに展開します。(例:Cドライブの直下に「DxWnd」フォルダ作成)
3. 展開したフォルダの中のdxwnd.exeを実行します。
DXWndにバーチャロンをセットアップ
1. DXWndのウインドウが出たら、V_ON.EXEをウインドウ内にドラッグアンドドラッグ(V_ON.exeで左ボタンクリックしたまま、マウス移動してDXWndのウインドウに持っていく)します。
2. 設定画面が開くのでまず設定をいじらず「OK」をクリックします。
3. 設定内容を保存するため、DXWndを一度終了して起動し直します。
4. バーチャロンのアイコンがDXWnd内に出ているのでダブルクリックします。
5. ウインドウ化されたゲームが出てくるのを待ちます。これでバーチャロンが起動できていれば一旦OK。
6. 終了するためAlt+F4キー、またはAltキーをクリックして上部にメニュー出たら「Game」メニューの「Exit Game」をクリック。SEGAのロゴが出ているときはできません。
セットアップ5:DXWndの設定
DXWndの設定を変えます。DXWndのバージョンによって設定画面や設定できる内容が変わります。
1. DXWndの上部メニュー「Options」の「Expert Mode」をクリック
2. DXWndの「V_ON」アイコンで右クリックし「Modify」をクリック、または「V_ON」を選択した状態で「Edit」→「Modify」をクリック
3. 下のような設定をする。設定後にうまく動かなくなったら、元の設定に戻す
- Mainタブ
- Generic
- Run in Window のチェックを外す
- Full Screen onlyのチェックを入れる
- Position
- Keep aspect ratioのチェックを入れる
- Desktop work areaのチェックを入れる
- Compatタブ
- Tweaks
- Handle Exceptionsのチェックを入れる
5. 設定内容を保存するため、DXWndを一度終了して起動し直します。
これでバーチャロンを動かすとゲーム画面がセンタリングして大きく表示されると思います。
セットアップ6:CD音源を再生できるようにする
Windows95版はBGMをCDから再生します。Windows11ではMP3ファイルに変換して再生できるようにします。
_inmm.dllをダウンロードしてパソコンにセットアップ
1. _inmm.dllの配布ページから_inmm.dllのファイルをダウンロードします。
2. exeファイルならセットアップ、zipファイルなら展開します。
3. 配布されているページ上のマニュアルやダウンロードしたものに含まれているマニュアルを読んで導入します。
バーチャロンのCD音源をMP3にする
1. バーチャロンのCDをパソコンにセット
2. バーチャロンのCDが音楽CDとして認識される音楽プレーヤーソフトでMP3に変換
26個のMP3ファイルができます
バーチャロンに_inmm.dllを適用
1. MP3化した26個のファイルをフォルダ新規作成して入れて、パソコンのバーチャロンフォルダの下にコピー
2. 下のページを見て_inmmcnf.iniの用意とゲームプログラムにパッチを適用します
セットアップ7:CDの仮想化
CDのイメージ化
1. バーチャロンのCDをパソコンにセット
2. CDをイメージ化できるソフトを使います。ISOやIMGファイルを作成できる下のようなソフトでイメージ化します
- CD Manipulator
- ImgBurn
- メディアライティングソフト(CDやDVDを作成できるソフト)
CDのイメージをマウントできるソフトをセットアップ
1. WinCDEmuサイトからWinCDEmuをダウンロードします
2. WinCDEmuをセットアップします
バーチャロンのCDイメージをマウントする
1. バーチャロンのCDイメージファイルで右クリック
2. 「Select drive letter & mount」メニューあればクリック。出てこない場合は「その他のオプションを確認」でメニュー切り替えてその中に無いか確認
3. 「ドライブ名を選択してください」は「V」や「X」などの適当なドライブ名を選択、ディスクタイプは「Data Disc」を選択
4. 「OK」をクリック
5. バーチャロンのディスクがパソコンにマウントされたら完了
これでドライブとゲームディスクを使わなくても遊べます。
バーチャロンが遊べる状態になったら
ここまでくればWindows11上でバーチャロンが起動できて遊べる状態だと思います。
とりあえず遊んでみるなら、下の操作方法です。
ゲームソフトの操作
Press Space Keyと出ているとき…キーボードのスペースキー上部メニューの呼び出し…Altキー
対戦中の操作
<プレイヤー1の操作・簡易操作タイプ>
後移動…S 右武器使用…G
右移動…D ダッシュボタン…X
左旋回…Q 視点変更…Tab
右旋回…E ジャンプ…R
<プレイヤー1の操作・リアル操作タイプ>
ゲームの60fps化
デバッグメニューを表示するため、バーチャロンフォルダのv_on.iniをメモ帳で開き、[Option]の中に下の2行を追加して上書き保存。
DebugDisp=On
下の操作は毎回必要。
1. バーチャロンを起動したらAltキーを押す
2. 上部メニューの「Debug」から「Motion」をクリックし、その中の「1/1」を選択
3. 上部メニュー「Options」から「Graphics Settings」をクリックし、下の設定をしたら適用する
- Screen 好みで選ぶ
- Normal…アーケード準拠の画面
- Large…アーケードよりも表示範囲を拡大した画面
- Field Graphic Richを選択
- Texture 全てチェック
- Display Objects 全てチェック
- Motion Type Smoothを選択
60fpsになっているか確認したいならゲーム中にShift+F3キーを押す。画面下部に情報が出て左下の「Fxx」のところがフレームレート。F60になっていれば、60fpsで遊べています。
またShift+F3キーを押すと情報が非表示になります。
ゲームコントローラやツインスティック風で遊びたいとき
キーボードだと遊びづらいのでコントローラ使いたいし、ツインスティック風な操作したくなってきます。
次の記事はゲームコントローラ編です。
電脳戦機バーチャロンをWindows11で遊ぶ(その2) ゲームコントローラ編
記事一覧
- 電脳戦機バーチャロンをWindows11で遊ぶ(その1) セットアップ編
- 電脳戦機バーチャロンをWindows11で遊ぶ(その2) ゲームコントローラ編
