スキップしてメイン コンテンツに移動

T100HA(Windows 10)の音量が勝手に大きくなる問題の対処方法

ASUS TransBook T100HA(Windows10)で音量が勝手に大きくなる問題があって非常に困っていました。対処方法をまとめたのでアップしておきます。


※2022年2月更新

このページはアクセスが多いので内容を整理、更新しました。


起きている問題

現在の音量(たとえば20とか)を無視して、ブラウザのYouTubeやメディアプレイヤーでデカい音量(おそらく100)で音が鳴る。

ボリュームを上げたり、下げたりすると、音量設定通りの音量に戻る。

時間が少し経つと、また音量がおかしい状態に戻る。(最初に戻る)


ネットに出ている対処方法だと効果なし

「Windows10 勝手に音量が上がる」などのキーワードで検索すると出てくるページにある下記の対処方法を試しましたが、一時的に効くか、効果がありませんでした。

  • オーディオのデバイスドライバを入れ直す
  • 電源設定で高速スタートアップを無効にする
  • サウンドコントロールパネルの「通信」タブにある「Windowsが通信アクティビティを検出したとき」を「何もしない」に変更する
  • サウンドコントロールパネルの「再生」タブにある「スピーカー」のプロパティを開き、「詳細」タブにある「アプリケーションによりこのデバイスを排他的に制御できるようにする」のチェックを外す


原因

ASUS提供のデバイスドライバではなく、Windows10の自動更新で入るRealtek I2S Audio Codecのデバイスドライバや設定と相性が悪いと予想しています。

ASUS提供のデバイスドライバを入れて一時的に直っても、Windows Updateなどでデバイスドライバの更新がかかると再発します。


対処フロー

A. Windowsのクリーンインストールをしても大丈夫な場合

Windowsのクリーンインストール後、すぐデバイスドライバの自動更新を無効にする

Windowsのクリーンインストールをした後、最初のタイミング(インターネット接続前、デバイスドライバを入れる前、Windows Update前)で以下の対応をしてみてください。

Windows 10のデバイスドライバの自動更新を無効にする方法

また、定期的に設定が戻ってないか確認してください。Windows Update前後、大型アップデート適用前後も設定が変わる場合があります。


Windowsのクリーンインストール方法

クリーンインストールは以下の記事を参考にしてください。

T100HAにWindows10(21H2)をクリーンインストール


Windowsクリーンインストール後の音声デバイスの挙動

Windows10 21H2をクリーンインストールしたケースでは以下になりました。

クリーンインストール後、音声デバイスは稼働してなく、音声は出ません。

ASUS提供のドライバを入れた後に稼働します。このタイミングでは音量は問題ありません。

つまりWindowsインストール時点では自動認識されない、インストールメディア内にはドライバが入っていないようです。ASUS提供のドライバを入れた後にWindows Updateなどでドライバの更新がかかり、問題が発生するようです。


B. 今入っているWindowsで問題が起きていて直したい場合(デバイスドライバの再インストール)

対処できるか怪しいですが、以下の手順に従ってみてください。


必要なもの

ASUS T100HA用のオーディオのデバイスドライバ

ASUSのサイトからダウンロードします。

https://www.asus.com/jp/supportonly/T100HA/HelpDesk_Download/


手順

1. デバイスドライバの自動更新の無効化をしておきます。

Windows 10のデバイスドライバの自動更新を無効にする方法

2. 元々入っているデバイスドライバはそのままにして、ASUSからダウンロードしたオーディオのデバイスドライバをセットアップします。(上書きインストールをする)

3. 再起動します。

4. 起動後、スピーカーの音量がおかしくなければ対処完了です。まだ問題が起きる場合は対処できていません。


※下記の方法は対処できない可能性あります。上記のB案を試してみてください

C. 今入っているWindowsで問題が起きていて直したい場合(inf、sysの削除)

対処できるか怪しいですが、以下の手順に従ってみてください。


必要なもの

ASUS T100HA用のオーディオのデバイスドライバ

ASUSのサイトからダウンロードします。

https://www.asus.com/jp/supportonly/T100HA/HelpDesk_Download/


手順

1. デバイスドライバの自動更新の無効化をしておきます。

Windows 10のデバイスドライバの自動更新を無効にする方法

2. ASUS提供のドライバを一旦消すため、Windowsの「設定」→「アプリ」を開き、一覧に「Realtek I2S Audio」がある場合はアンインストールします。

3. 再起動します。

4. OSに入っているドライバがある場合、オーディオデバイスが認識されます。音が出れば認識済みです。

5. デバイスマネージャーを開き、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の中の「Realtek I2S Audio Codec」で右クリックし、「プロパティ」をクリック。「詳細」タブを選択し、プロパティで「Inf 名」を選択。出てくる結果(oemXX.inf)を確認します。

6. エクスプローラでC:\Windows\INFの場所を開きます。4で確認したRealtek I2S Audio Codecのinfファイルを探して、見つかったらそのinfファイルと同名ファイルのPNFファイルを削除します。

7. デバイスマネージャーを開き、「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の中の「Realtek I2S Audio Codec」で右クリックし、「デバイスのアンインストール」をクリック。その際、「このデバイスのソフトウェアドライバを削除します。」のチェックは外しておき、デバイスドライバの削除はしないようにします。

8. C:\Windows\system32\DRIVERS\rtii2sac.sysを削除します。

9. 再起動します。

10. デバイスマネージャーで「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の中の「Realtek I2S Audio Codec」が動作していないことを確認します。

11. ASUSからダウンロードしたオーディオのデバイスドライバをセットアップします。

12. 再起動します。

13. 起動後、スピーカーの音量がおかしくなければ対処完了です。まだ問題が起きる場合は対処できていません。


このブログの人気の投稿

Win95/98時代のゲームを今のWindows10で遊ぶ・動かす方法

 昔のWindows95/98時代のゲームを今でも遊びたいという人は多いと思います。自分もそうです。 でもWindows10で動かそうとしてもそのままではうまく動かないときが多いので対処方法をまとめておきます。 対処方法の一覧 対処方法1:ゲームのインストーラは使わずにゲームが入っているメディア(FD・CD)から直接コピーする 対処方法2:古い環境でゲームをセットアップして内容をコピーする 対処方法3:プログラムの「互換性」の設定をする 対処方法4:「DDrawCompat」でグラフィックス関連の互換性を上げる 対処方法5:「_inmm.dll」でCD音源を再生できるようにする 対処方法6:64bit環境ならWOW64の仕組みをふまえて調整する ↓起動したゲームの例(ぷよぷよ通、バーチャファイターPC) 対処方法1:ゲームのインストーラは使わずにゲームが入っているメディア(FD・CD)から直接コピーする Windows95/98時代のゲームのインストーラは今のWindows 10でうまく動かなかったりします。 ゲームが入っているメディア(FD・CD)を見てみて、ゲームの実行プログラム(EXEプログラム)やゲームのファイルがそのまま見える状態ならコピーしてみましょう。 もしsetup.exeや内容がCABファイルで圧縮されているゲームはセットアップが必要でこの方法は使えません。 手順 1. ゲームが入っているメディア(FD・CD)をエクスプローラで開く 2. ゲームのプログラム(EXE)やDLLファイル、WAVやMIDファイル、TXTファイル、その他ファイルなどが沢山入っているフォルダがあるか確認する 3. 見つかったらCドライブにゲーム名のフォルダを作り、中身をコピーする 4. ゲームのプログラム(EXE)を実行してみて動くか試してみます 対処方法2: 古い環境でゲームをセットアップして内容をコピーする 対処方法1ができないゲームはWindows XPなどの少し前のパソコンがあれば、そこにセットアップしたものをコピーする方法があります。 ただしファイルのコピーだけでは動かず、セットアップでレジストリに登録された内容もコピーする必要があるゲームもあります。 手順 1. 少し前のOSかゲーム要件にマッチするOSが動くパソコンを起動する 2. ゲームをそのパソコンでセット

32bitゲームを64bit環境で動かすWindowsの仕組みWOW64

Windowsで動くゲームは昔のWindows95/98用ゲームから始まり、ちょっと前のWindowsまで大半のゲームは32bitコードのプログラムです。 今のWindowsを64bit環境で使っている人が多いと思いますが、そのままでは32bitコードのプログラムは動きません。Windows側で「WOW64」というエミュレーションがされます。 WOW64を理解しておくことで昔のゲームを今のパソコンで動かせる可能性が高まります。 参考にしたWEBページ 32bitアプリを64bit Windows 7で動かす「WOW64」(ASCII.jp) 第2回 Win32アプリケーションを実行するWOW64(@IT) WOW64とは Windows 32bit On Windows 64bitの略。64bitのWindowsで32bitコードのプログラムを動かすエミュレーションの仕組みです。 CPU自体だとx86の64bit化自体は32bitとの互換性が高い状態で拡張されています。加えてWindows側は32bitコードのプログラムの互換性を維持するためにWOW64の仕組みが動いて対応します。 64bit環境で32bitコードのプログラムは以下のような動き、制限があります。 32bitコードのプログラム向けに32bitで扱える仮想メモリ空間が割り当てられる 32bitコードのプログラムと64bitコードのプログラムは1つのプロセス内に混在できない DLLも32bitコードのプログラムは32bitコードのDLLを呼び出す必要がある。32bitコードのプログラムから64bitコードのDLLを呼び出せない Windowsのシステムフォルダやレジストリは32bitコード用に用意されたものにアクセスするようにリダイレクトする 32bitのゲームを64bit環境で動かすときのポイント 古いゲームのインストール先は標準のProgam Filesフォルダにしない 64bit環境では64bitコードのプログラムは C:¥Program Files に、32bitコードのプログラムは C:¥Program Files(x86) にインストールされます。Program Files(x86)やProgram FilesフォルダはWindowsの管理下になっています。 Win95/98向けのような古いゲ

Windows11の画面の明るさ自動変更を無効化する方法

Windows 11のノートPCだと、画面の内容によって明るさが自動的に上下・変化することがあります。暗い画面のときに暗く、明るい画面のときに明るく変わります。 これはWindowsの機能としてありますが、明るさが一定にならないのでウェブ、ゲームをしていると邪魔です。クリエイティブなことをしているときは色を正しく確認できず、致命的です。 無効化する対処方法をまとめておきます。 起きている問題 画面の内容によって明るさが自動的に上下、変化する。 暗い画面のときに暗く、明るい画面のときに明るく変わる。 対処方法 1. デスクトップで右クリックし、「ディスプレイ設定」をクリック 2. 「明るさ」のところをクリックして内容を開く 3. 「表示されるコンテンツと明るさを最適化するとバッテリーの改善に役立ちます。」のチェックを外す