スキップしてメイン コンテンツに移動

カプコンアーケードスタジアムをAtom CPUで動かす方法

ファミコンの裏技のようなやり方で解決しました。試行錯誤の内容をまとめておきます。

Capcom Arcade Stadium(カプコンアーケードスタジアム)は1984年から2001年にかけて登場したアーケードゲーム32タイトルが遊べるソフトです。


まずは動かすためのスペック要件確認

自分が使っているT100HAのスペック。

  • OS: Windows 10(21H2) Pro
  • プロセッサー: Intel Atom x5-Z8500
  • メモリ: 4GB
  • グラフィック: Intel HD Graphics(CPU内蔵) ディスプレイの最大解像度は1280x800
  • DirectX: Version 12が入っている


Steam版の最低システム要件(Steamの「Capcom Arcade Stadium」ページより)

  • 64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です
  • OS: WINDOWS 10 (64-BIT 必須)
  • プロセッサー: Intel Core i5-4460 または AMD FX-6300以上
  • メモリー: 4 GB RAM
  • グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 760 or AMD Radeon R7 260x with 2GB Video RAM
  • DirectX: Version 11
  • ストレージ: 4 GB 利用可能
  • 追記事項: 想定動作は720P/60FPS。本作はXinput対応コントローラーでのプレイを推奨いたします。

これ見るとT100HAは確実にCPUとグラフィックは性能が足りない。メモリは4GBモデルなので最低ラインはクリア。

80~90年代のアーケードゲームだから、スペックそんなに必要じゃないと思うけど、と勝手な期待をする。


T100HAで遊べるか試してみた最初の結果

基本ソフトは無料で「1943」が遊べるのでそれで試すことが可能。確認してみた。

Steamでカプコンアーケードスタジアムをライブラリに追加。Steamクライアントでダウンロードして起動。

ソフトが立ち上がってウインドウが出た。ブラックアウトしたまま画面が出ない。パソコンのパワー使っていて重い。

うーん動かない。遊びたかったという気持ちが残るままタスクを強制終了。


どうにかして遊べないか試行錯誤する

「ゲームが起動しないなど、正常に動作しない場合」(カプコン よくある質問)を読んで対応してみる。

  • アンチウイルスソフトの例外/除外リストに追加
  • 管理者権限を与える

をやってみたが、状況は変わらない。


カプコンアーケードスタジアムの起動に成功する

Webやコミュニティで情報収集。どこかのレビューかサイトで

カプコンアーケードスタジアムを起動するとメモリが2GBぐらい取られる

という内容を発見。もしかして起動にすごく準備がかかるのか?と思い始める。

たしかに起動すると、CPUとメモリをガンガン使う。クラッシュした感じは無くて、ただ単に処理が重いのか? ということでメモリが2GBぐらい使われるまで放置してみた。


ソフト起動してブラックアウトしたまま待つこと5分ぐらい。ずいぶん待った後、ご注意画面やゲームエンジンのロゴなどの画面が出始める。最後にタイトル画面が出た。

対処方法は起動したら起動するまで放置する。

ファミコンの裏技で30分待つゲームとかあったよね。コナミのバブルシステムのウォームアップ必要だとかそういった感じ。


カプコンアーケードスタジアムを動かしてみた感想

起動時:

パソコンが他にパワー使われているとクラッシュすることがある。その場合は何度か試す必要がある。


メニュー部分:

ゲームセンターを模したものになっている。ここが3Dで作られていて、かなり重い。メニュー触っているときに落ちることもある。


ゲーム:

最初から入っている「1943」を起動すると普通に遊べる。コマ落ちがしている感じもなく、ゲーム自体はPCパワーをそんなに使わない。フレームスキップしているかどうかはわからない。

PCセッティングメニューで「垂直同期」をON/OFFにする設定があるのでゲームスピードが変だったら、切り替えてみる。


個別購入でストリートファイターIIやスパIIXを遊んでみた。

ストIIはCPS1ゲームで軽いようで普通に遊べる。格闘ゲームをやりこんでいないので、処理落ちしているかどうかはわからない。

CPS2のスパIIXは最初のデモ画面が若干重い。処理落ちや画面崩れが出るときもある。ゲーム始めて、タイトル、キャラ選択や対戦のところは普通に遊べる。


対処方法は起動したら5分ぐらい待つこと

カプコンのアーケード基板がウォームアップしていると思って待つことが大事です。

このブログの人気の投稿

Win95/98時代のゲームを今のWindows10/11で遊ぶ・動かす方法

 昔のWindows95/Windows98時代のゲームを今でも遊びたいという人は多いと思います。自分もそうです。 でもWindows10やWindows11で動かそうとしてもそのままではうまく動かないときが多いので対処方法をまとめておきます。 対処方法の一覧 対処方法1:ゲームが入っているメディア(FD・CD)から直接コピーする 対処方法2:古い環境でゲームをセットアップして内容をコピーする 対処方法3:DirectX 9.0cをインストールする 対処方法4:互換モードを利用する 対処方法5:DXWndでフルスクリーンゲームをウインドウ化する 対処方法6:DDrawCompatでグラフィックス関連の互換性を上げる 対処方法7:_inmm.dllでCD音源を再生できるようにする 対処方法8:64bit環境ならWOW64の仕組みをふまえて調整する 起動したゲームの例 ぷよぷよ、ぷよぷよ通、バーチャファイターPC、電脳戦機バーチャロン 対処方法1:ゲームが入っているメディア(FD・CD)から直接コピーする Windows95/98時代のゲームのインストーラは今のWindowsでうまく動かなかったりします。 ゲームが入っているメディア(FD・CD)の中身を見てみて、ゲームの実行プログラム(EXEプログラム)やゲームのファイルがそのまま見える状態ならコピーしてみましょう。 もしsetup.exeや内容がCABファイルで圧縮されているゲームはセットアップが必要でこの方法は使えません。 手順 1. ゲームが入っているメディア(FD・CD)をエクスプローラで開く 2. ゲームのプログラム(EXE)やDLLファイル、WAVやMIDファイル、TXTファイル、その他ファイルなどが沢山入っているフォルダがあるか確認する 3. 見つかったらCドライブにゲーム名のフォルダを作り、中身をコピーする 4. ゲームのプログラム(EXE)を実行してみて動くか試してみます 対処方法2: 古い環境でゲームをセットアップして内容をコピーする 対処方法1ができないゲームはWindows XPなどの少し前のパソコンがあれば、そこにセットアップしたものをコピーする方法があります。 ただしファイルのコピーだけでは動かず、セットアップでレジストリに登録された内容もコピーする必要があるゲームもあります。 手順...

DirectX 9.0c ランタイムのダウンロードとインストール方法

Windows10やWindows11でWindowsXPや95/98時代のゲームを遊ぶとき、その時代のDirectXランタイムであるDirectX 9.0cが必要な場合があります。 2025年現在もマイクロソフトから公式配布されています。ダウンロードして保管しておきましょう。 ダウンロード方法 1. 下のダウンロードページにアクセス。ページの言語が変わるだけでダウンロードできるファイルはどちらも変わりません。 日本語ダウンロードページ ダウンロードセンター DirectX End-User Runtimes (June 2010) 英語ダウンロードページ Download Center DirectX End-User Runtimes (June 2010) 直接リンク https://download.microsoft.com/download/8/4/A/84A35BF1-DAFE-4AE8-82AF-AD2AE20B6B14/directx_Jun2010_redist.exe 2. ページにある「ダウンロード」をクリック。 3. directx_Jun2010_redist.exeがダウンロードされます。 現在ダウンロードできるファイル 2025/1/18現在のファイル内容です。 バージョン: 9.29.1974.1 公開日: 2021/2/20 ファイル名: directx_Jun2010_redist.exe ファイルサイズ: 95.6 MB (100,275,120 byte) インストール方法 1. セットアップファイルの展開先が必要なので、適当な場所に新規のフォルダを作成しておきます。 2. directx_Jun2010_redist.exeをダブルクリックして実行。 3. ライセンス確認が出たら「Yes」をクリック。 4. フォルダの選択が出たら「Browse」をクリックして、作成したフォルダを選択して「OK」をクリック。 5. 作成したフォルダに沢山のファイルが展開されるのを待ちます。 6. 完了したら、作成したフォルダの中にあるDXSETUP.exeをダブルクリックして実行。 7. 画面の指示に従ってインストール。

Windows11 25H2のアップグレードを止める方法

Windows11 25H2がリリースされました。24H2のときは2025年1月ぐらいから強制アップデートが始まったので、25H2も同じなら2026年1月ぐらいから自動的にアップグレードがされると思います。 しっかり準備できたタイミングでアップグレードしたい場合はWindows11 25H2に上がらないように設定します。 対処方法 OSのバージョンがWindows11 24H2固定になるようにレジストリで設定を変更します。 レジストリの設定 1. レジストリエディタを起動します。 2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windowsを開きます。 3.「Windows」の下に「WindowsUpdate」が無い場合は「Windows」のところで右クリックして「新規」→「キー」をクリックし、「新しいキー #1」が表示されたら「WindowsUpdate」に名前変更します。 4. 「WindowsUpdate」のところを開きます。 5. 右側のところで右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)」をクリックし、「TargetReleaseVersion」という名前で作ります。ダブルクリックし、値を「1」にして「OK」をクリックします。 6. 右側のところで右クリックして「新規」→「文字列値」をクリックし、「TargetReleaseVersionInfo」という名前で作ります。ダブルクリックし、値を「24H2」にして「OK」をクリックします。 7. 右側のところで右クリックして「新規」→「文字列値」をクリックし、「ProductVersion」という名前で作ります。ダブルクリックし、値を「Windows 11」にして「OK」をクリックします。 8. 「WindowsUpdate」の中に3つの設定値が登録できたら、レジストリエディタを終了します。 9. 再起動します。 対処後 Windows11 24H2に固定化されます。もし25H2にアップグレードするときは作成した設定を削除してください。